DirectShowの世界で拡張子(AVI, MKV, MOVなど)が表すものはコンテナです。コンテナとは入れ物のことです。 コンテナには動画、音声、字幕などが格納されています(参考:DirectShow入門)。 そしてコンテナから動画や音声を取り出すにはスプリッタが必要になります。ffdshowにはこのスプリッタは含まれていないため、既にインストールされている場合を除いて別途インストールする必要があります。 つまり本来ffdshowとは別の話ですが、「ffdshowを使って動画を見る」という視点から避けて通れない話題です。
一例としてFLVについて解説します。guliverkliではこのFLVスプリッタのほか数多くのスプリッタを開発・配布しています。ほかのスプリッタも同様の方法でインストールできます。
FLV(Flash Video)はアドビシステムズ(旧マクロメディア)が開発したコンテナでYouTubeなどでのストリーミング配信に多く用いられています。
flvファイルを再生するにはFLVSplitterをインストールします。左のリンクからダウンロードしたファイルは7zというアーカイバで圧縮されていますのでまずこれを解凍します(7zをインストール後ファイルを右クリックして7-Zip→解凍)。
Windows NT/2000/Xp/Vistaでは"Release Unicode"を、Windows 95/98/Meでは"Release"を開きます。"¥Program
Files¥guliverkli"というフォルダを作成しFLVSplitter.axをコピーします。
スタートメニューから「ファイル名を指定して実行」を選択、次のように入力します。
「¥Program Files¥guliverkli¥FLVSplitter.ax の DllRegisterServerは成功しました。」と表示されればインストールは完了です。
FLVコンテナの中身の動画はFLV1かVP6Fです。ffdshowのコーデック設定でlibavcodecに設定しておいて下さい。
その他のコンテナについては主なものについてWikipediaへのリンクを示すのみにします。